《大.落》♥ やらかしちまって!〜眠り姫★
ベッドに横たわる一子は、全く目を覚ます様子が無かった。
ーーー全く……俺といる時は、大抵食べるか、寝てるなぁ〜。
布団をかけて、じぃっと一子の顔を見る秀馬。
ーーーいったい、いつ起きるんだ? この眠り姫は……。
秀馬は、一子の鼻先をチョンと人差し指で突いてみた。
ーーー昨日も眠れ無かったのか? おかあさんが心配で……。
ーーー安心して眠れている時は、出来るだけ眠らせてやりたい。
『おやすみ……俺の眠り姫』
口だけ動かして、ベッドを離れる秀馬。
寝室を出る前に、もう一度だけ一子の寝顔を見つめた。
ーーー年越しソバ食べる頃には起きるかなぁ?
秀馬は、首をまわした。
不思議な事に最近は、首をまわしても前ほどバキバキと関節がならなくなっていた。