《大.落》♥ やらかしちまって!〜眠り姫★

「さすがは、俺のカットだな。本人に馴染んでくると更にいい」

自己満足して秀馬は、勝手に一子の髪をつまんだり、かきあげたりする。

「私も気に入ってます。この髪型」

「そりゃそうだろう。あのざんぎり頭は、ひどかったからな」

「そんなに言うほどじゃないと……」


「言うほどだ。あれは」
手ぐしで髪を整えてやってから秀馬は、一子から離れた。


離れて髪型のシルエットを確認する秀馬。じっと、大きな瞳の印象的な一子を見つめた。


ーーー良くなった。これなら、まあ…見ようによっては、もしかすると、かわいい……。


秀馬は、自分の頭に浮かんでしまったありえない考えを打ち消すように首をブルンと振った。それから、慌てて考えに付け足した。

ーーー……という奴もいるかもな。






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