《大.落》♥ やらかしちまって!〜眠り姫★
◎なぞなぞ
◎なぞなぞ


ーーー何故だろう。胸が高鳴る。
こうして、並んで歩いているだけでドキドキしている。

そっと、胸をおさえる一子は、隣を歩く秀馬を見上げてため息をついた。


ーーーあ〜、真田さんは、なんて鼻が高いんだろう。なんて横顔が凛々しいんだろう。なんて背が高いんだろう。


なんて……って言葉が、もっと続いてしまいそうになる一子は、少しつま先だちしてみた。

ーーー私なんか、背伸びしてやっと目線が、真田さんの肩ぐらいだ。

つま先だちして不器用な歩き方をしていた一子は、思わず体勢を崩していた。

「うぁ!」

前のめりになった一子の腰をぐいっと秀馬の腕が引き寄せていた。


「す、すみません! 真田さん」


「まっすぐに歩け。伸びたり縮んだりするな」
一子の腰から手を離す秀馬。

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