《大.落》♥ やらかしちまって!〜眠り姫★
「聞きたいことがある」
腕を組んで歩きながら秀馬は尋ねた。
「はい、なんでもどうぞ」
「なんで、俺には缶コーヒーで歩にはコーヒーメーカーを使ったコーヒーなんだ?」
「え? あ、はい。あれは、真田さんがいらした時は、まだコーヒーメーカーがなくて……店長に話したんです。お客さんに缶コーヒーってまずくないですかって」
一子は、秀馬の顔を見上げた。
「そしたら、次の日に店長が家に使ってないのがあったからって持ってきてくれて……あの、真田さんのおかげです」
「俺の?なんで」
「真田さんが来なかったら、缶コーヒーを出さなかったし、コーヒーメーカーが店に来ることも無かったですから」
「そうか?」
「そうです。あ、ちょっといいですか?」
一子は、一目散にたい焼き屋の店に向かって行った。