気づいたら……♡♡

目をさますと白い天井と黄色いカーテンが見え、ここが病院だということを思い出した。

何も考えず、ぼーっとしていると看護師さんが入ってきた。

「あっ、目が覚めた?じゃあ、先生を呼んでくるから少し待っててね」

「はいっ、わかりました」

すこしまっていると先生ではなく、父さんが慌ただしく入ってきた。

「おいっ、優斗聞いたぞ!大丈夫なのか
?また、走ったりしたんだろ?」

父さんには何もかもお見通しなのかもしれない。でも、ここではっきりさせておかないと気持ちが落ち着かない。


「おいっ、優斗!聞いてるのか?今から診察に行くぞ!」

「わかった」

とは、言ったものの全身からくるだるさがどっと押し寄せ立つ気にさえなれない。

「ちょっと手貸してくれない?」と恥ずかしながら
父さんに頼んだ。

「まだ、フラフラするのか?」


「うん、、、少しだけ」

「じゃあ、ここまで来てもらって診察して貰おう。先生を呼んでくるよ。」


「ありがとう」とつぶやいたら、父さんは少しだけ微笑んで呼びに行った。
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