気づいたら……♡♡
目覚めると、いつもの天井をみて、自分の部屋で寝ていたということがわかった。
たぶん、父さんが運んでくれたんだろう。
辺りは暗くなっていて、部屋にはオレンジ色の電球が、優しく光っている。
誰がが俺の手を握っていた。
隣をみると母さんがいた。母さんは、椅子に座ったまま寝てしまっている。
このままでは動けないが、俺は手は動かさずにケータイをどうしてもとりたかった。
愛美には何も言わずにかえってしまったから。一言メールをしたかった。
今日は、一緒に帰ってやれなくてごめんって。
でも、母さんの手があるから下手には動かせない。
5分ぐらいずっと粘っていると母さんが起きてしまった。