続*時を止めるキスを —Love is...—
「……おおっと?」
それはちょっと残業をして、20時過ぎに帰宅したある日のこと。
中年もどきな呟きが、居心地抜群な自室で舞うように消えていく。
ひとりで過ごす私の手中にあるスマホ。——中毒にもなり得る代物が、今は少し恨めしい。
正方形の低いテーブル上には、プルトップに手をかける寸前だった冷たいビール缶が待機中。
今治のタオルを首にかけて味わう風呂上がりの一杯、が楽しみだったのにどうしてくれる?