続*時を止めるキスを —Love is...—


ちなみに彼氏さんは営業部の部長とともに、上海まで短期出張中だ。

仕事を滞りなく消化しているので、帰国は予定通り明後日だという。

その時は商談を終えて、夕食までの空き時間に連絡をくれたみたい。


LINEすら面倒がるような私と違って、彼は本当にマメな人だと思う。

ビジネスマンの鏡な彼氏は、私へのケアも口は悪いけど欠かさない。

忙しいのは分かってるから、連絡しなくて大丈夫だって言ったのに。


「なら、そっちが連絡寄越せ」と、メガネの奥の鋭い瞳で睨まれましたよ。

めげないズボラ女は、そんな怖い上司さんの要求には素直に応じませんが。


ともあれ中国では親交を深めるため、酒を酌み交わすことが多いそう。

しかも、アルコール度数が高いものを一気に煽るなんて恐ろしい話だ。

今回もまた連日連夜、酒浸りっぽくなっていないか彼の身体が心配で。

これでも彼女らしく、しおらしい声で体調は大丈夫?って聞いたのに。


「ワインを飲み過ぎて記憶をなくすような、エロい女が言うか?」との回答を頂きました。


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