続*時を止めるキスを —Love is...—
心のトキメキを忘れていた私を、女であることを再び自覚させてくれた彼。同時に、私だって負けないくらい愛してる。
振り幅の大きい人だからこれからも衝突はあると思うけど、そんな龍を好きになったんだもん。
——見上げた先にいつもある、龍のスペシャルな微笑みを見られたら、私はどんな道のりだって乗り越えていけるよ……?
すると、背中に回っていた手が両頬へと移り、まるで包み込むように触れられる。
そのまま端正な顔が近づいて来たので、私はそっと両目を閉じてしまう。
一拍あとで、塞ぐように重なった彼の唇。チュッと、リップノイズが静寂のオフィスに響いた。
角度を変えながら唇を食むようなキスが続き、舌先が咥内へと滑り込むように侵入してくる。
みだりに妖しい水音とともに歯列をなぞられ、力の抜け始めた私の舌は彼のものに絡め取られた。
「ふっ、……んんっ」
くぐもった熱い吐息と甘い声が漏れる頃。口角からは溜まっていた透明な唾液が伝い落ちていた。
キスの最中、ゆっくり目を開くと、メガネのレンズ越しにこちらを見ていた彼と目が合う。