続*時を止めるキスを —Love is...—


さらに舌を絡めてきた彼は穏やかな眼差しを向けてくるから、その温度差でお腹の下あたりがキュンとした。

ああ、やっぱりキスだけじゃダメだ。——私のほうから、もっと繋がりたいって言わせるつもりでしょ……?



もしも、時を止めるキスが存在するとしても。現実は、そうそう甘く優しくはないだろう。

だけど、女性はたったひとりの相手と出会える時を心の中では待っているの。

そしてその相手を見つけられたら、もう絶対に離さないように愛情表現は忘れない。

時には唇が腫れたり、首筋にキスマークをつけられたって、怒り笑いながら許してしまおう。

それらの痕跡は、甘い時間を過ごせた証で。ひとりじゃないって胸を張れる自信になるから。

龍のおかげで愛する喜びを知れた私だけど、このまま素直に新たなフィールドに飛び込みたい。


ようやく彼が離れていくと、銀糸のような透明な糸が細く引いていた。それを親指の腹でサッと拭われる。

私は乱れた呼吸を繰り返しながらも、熱に浮かされながらジッとその様子を見つめていた。


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