【完】銀髪ヤンキーとヘタレ少女


なんの冗談? なんて思った



だって、少し恥ずかしそうにしているだけで、顔は赤くもないし、わたしのこと、好きで告白したわけじゃなさそう。に見えなくもない。


なんて、疑っちゃう



だってそうだよ。



銀髪で、ケンカが強くて(?)、顔も、うん、かっこいいと思う。

けど、地味でヘタレなわたしなんかには絶対に釣り合うわけがない人


そんなかっこいい(?)キラキラ男子がわたしなんかに告白するわけがない



罰ゲームかなんかに決まってる…!



頭のなかであれこれ考えているとふんわり風にのって香ってくるフルーツ系の香り



きっと彼のつけている香水の香りだ



なんだか、意外だった。


コワイってイメージがあったからもっと、どぎつい香水つけてるのかと……



人は見かけによらないって、あれ本当なのかも。


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