【完】銀髪ヤンキーとヘタレ少女
付き合っても付き合わなくてもきっと地獄
それなら、
「は、はいっ、喜んで!!」
より安全な地獄を選ぼうじゃない!
情けない? 臆病? 最低だ?
どうとでも言えばいい!
わたしは、自分は校内一のヘタレだって自負してるから!!
だって、命はまだ惜しいもん!
目の前の彼、銀髪ヤンキーこと片岡鈴太は、わたしの返事に柔らかな笑みを見せる。
それに少しドキッとしてしまったのは、気のせいなのかなんなのか
「よろしく、麻波」
「は、はい……」
思ったよりも優しかった声に名前を呼び捨てされて、またもやドキッとしてしまった
ていうか、明日からどうなるの、わたし……
これからおとずれる想像もできない未来
片岡鈴太に気づかれないようガックリと肩を落とした
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