【完】銀髪ヤンキーとヘタレ少女
付き合ったわけですが


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朝の教室。


登校して一番最初にわたしは、席について本を読む彼女のもとへ一直線に走った


「あっちゃん! ひどいよ昨日助けてくれないなんて!」


彼女の机を叩き文句をぶつけると、本をかばいながら彼女は体を大きく跳ねさせた



あっちゃんこと、久原 青(くはら あお)ちゃんは苦笑を浮かべて手を合わせてくる


あっちゃんは黒髪のポニーテールがよく似合う女の子だ


「ごめんね、リンくんに邪魔するなって言われてたの」


リンくんとは、誰でもない片岡鈴太のことだ。

あっちゃん、片岡くんと友達だったのか…。



それもそのはず、あっちゃんは校内一のヤンキー、城田大輔さまを彼氏に持つ最強女子である。


最強っていってもあっちゃんはケンカができるわけじゃない。そのヤンキーを唯一なだめることができる最強女子だ。


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