【完】銀髪ヤンキーとヘタレ少女
「あ、リンくんやっときたね」
しばらくして、あっちゃんがわたしの後ろを見て微笑みながら、大きな声をあげた
わたしもぎこちなく振り返ると、そこには眠そうにあくびを噛み締める銀髪ヤンキーの姿が
「寝てた」
「あほ。お前彼女のこと待たせんなよ」
目を擦る姿を不覚にもかわいいと思ってしまった自分が少しにくい。
そして片岡くんは城田大輔が挟んだ言葉に目を見開いてわたしを見つめた
「えっ! なんでいるの?」
本当に驚いているようで、とっても間抜けな声だった
……なんでいるのって言われても
「お前が後先考えずにあんなとこで告白するからクラスでハブられたんだってよ」
ずばっと本当のことを言う城田大輔は悪気があって言ったわけじゃないだろうけど、すごく傷ついた。傷ついたよわたし!