【完】銀髪ヤンキーとヘタレ少女
そこにはギラギラ輝く銀色の短髪が印象的な校内でも有名なヤンキー君が立っていたのだ。
そりゃあ驚くに決まってる。カッチンコッチンに固まるに決まってる。泣きそうになるに決まってる。
これで驚かない人がいたなら見てみたいものだ
「わ、わたし??」
目に涙を浮かべ、首をかしげながら彼に歩み寄る
彼の名前は片岡 鈴太…さん。いや、さま。
ケンカがものすごく強いって、校内でも二番目に恐れられているヤンキー君だ
ちなみに、一番こわーいのは、彼の友達である城田 大輔……さま。
赤い癖毛に、視線で人を一人やっちゃいそうなくらい超悪い目付き。とにかく、すんごーっくコワイ
おかしいよね。
うちの高校、まあまあ偏差値高いはずだったんだけど、ヘタレのわたしにはちょうどいいと思えるはずの高校だったはずなんだけど。
実際は校則はそこまで厳しくないから、意外と派手な人が多かったりする。