【完】銀髪ヤンキーとヘタレ少女


そしてあっという間に放課後。


「顔色悪いね、大丈夫?」


あっちゃんが心配そうにわたしの顔を覗きこむ。


そりゃあそうでしょう。顔色悪いでしょうね。そして大丈夫じゃないです



だって、わたしはこれから片岡く……


「あ、リンくん」


わたしの思考を遮るように、あっちゃんが声をあげて手を振る。


ゆっくり教室の入り口へ、視線を向ける。


も、もう来たの……?



さっきHRが終わったばかりだというのに、片岡くんはもうそこにいた



八重歯とえくぼが特徴的な可愛らしい笑顔を浮かべて


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