【完】銀髪ヤンキーとヘタレ少女
焦りすぎて上擦った変な声が出る。声どころか口に出した言葉も変だ
どもった……
恥ずかしさにうつむく
「ん?」
スッと手が離れて視界の端でだらんと垂れるのが見えた
ずっと黙っているわたし。片岡くんもずっとわたしが話し出すのを待っている
ど、どうしよう!
おでこから手を離してくださいって言おうと思ってたのに、なにも言わなくても離れたから言うことがない!!
どうしよう!
パニックに陥っているとぐいっと肩を抱かれる
ふぇ?!
片岡くんを見上げると教室を指さされる。