【完】銀髪ヤンキーとヘタレ少女
案外優しいです
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チラッと隣を見上げる
そこには銀色の短髪
そして少しずつ視線を下げていくと、緩めにきゅっといった感じで繋がれた手
周りには下校途中の生徒や、自転車で横切る小学生、幼稚園の帰りなのかお母さんと手を繋ぐスモッグを着た小さな子供の姿
わたしの胸はドキドキしてる。
片岡くんの体温に、片岡くんの香水の香りに、片岡くんの姿に
今まで恋なんか経験したことないわたしは、果たしてこれが恋と呼ぶべき感情なのかそうではないのか判断できないけど
もしや、これは恋じゃないのだろうか!?