【完】銀髪ヤンキーとヘタレ少女
わたしって、実は惚れっぽいの?
いや、そんなことはなかったはずなんだけど……
だってこれまで恋をしたことがないのだから、惚れっぽいってことはない!
それに、まだ恋と決まったわけじゃないし、明日あっちゃんに聞いてみよう
「あ、なんか飲む?」
自販機の前で立ち止まる片岡くんにつられて、わたしも立ち止まる。
喉渇いてるし、飲もうかな
わたしがうなずいたのを確認すると、片岡くんはポケットから財布を取り出した
「どれ飲む?」
「……お茶?」
「渋いなぁ」
けらけらと声をあげなら笑って小銭を入れると、お茶のボタンを押してそれをわたしに差し出した
「えっ?」
「ん?」