【完】銀髪ヤンキーとヘタレ少女
いやいや、ん? じゃなくて
差し出されたお茶を受け取れず戸惑っていると、片岡くんはわたしの手に無理矢理お茶を持たせた
「あ、お金……」
「んー? いいよ、いらない」
「でもっ……」
「いーのいーの」
……おごってもらっちゃったよ
片岡くんはカフェオレを買っていた。
銀色の髪をしているせいか、時々周囲から視線をもらう。
片岡くんは、気づいていないのか気にしていないのか、たぶん前者だと思うけど。いや、両方かな。
ふと、顔をあげる。
だけど、全然片岡くんの顔が見えなくて、片岡くん背が大きいんだなと思った。