【完】銀髪ヤンキーとヘタレ少女
きゅっとまた優しくわたしの手を握る片岡くんの手
わたし、汗ばんでるけど嫌じゃないかな?
内心、こいつ汗かきすぎじゃね? 汚いなぁ。とか思われてないかな
そんな不安が頭を占領する
「別に隠してねーよ。早く帰れよ邪魔だなぁ」
「ははん、さてはあの彼女ちゃんだな? 見せてみやがれ!」
「やだね」
なんか、さっきから仲いい? もしかして、友達?
片岡くんの手をくいっと引っ張ると、振り返る顔
「お友達、ですか?」
わたしの質問に、困ったような笑みを見せてうなずいた