【完】銀髪ヤンキーとヘタレ少女


隣から吹き出す音が聞こえて、見上げるとあどけない笑顔を見せる片岡くんが目に入った


「表情コロコロ変わるよなぁ」

「へっ?」

「ふはっ! すっげ可愛い」


ボッと顔がやけるように熱くなる


か、かか、かかか可愛く、ないっ!



真っ赤になってるであろうわたしの顔を少し驚いたように見つめて、再び片岡くんは笑顔を見せた


「ていうかなんで敬語なの?」

「へっ、な、ななな、なんとなくです……」

「敬語使わないでよ。なんか寂しいじゃん」


甘い声で言って、ずるいよ、片岡くん。


その甘い言葉に遠慮がちにうなずいた


「頑張ります……」

「ふ、それ敬語だし」


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