【完】銀髪ヤンキーとヘタレ少女


おかしそうに笑う片岡くんから目が離せなかった


放課後、教室を出るまでは怖いと思っていた銀色の髪の毛さえも、今は綺麗でかっこいいと思うなんて……

わたしついに頭おかしくなったのかも



佐野くんと湯上くんに言われた“可愛い”はなんとも思わなかったのに、片岡くんの“可愛い”は破壊力がすごすぎる。



弾けてしまいそうな心臓の音がなぜか心地よくて、手のひらから伝わる温もりに胸が疼くのを必死で抑えた






「──……それって好きなんじゃないの?」



翌日、昨日片岡くんと帰ったときに感じたあの気持ちをあっちゃんに話した


そうしたら想像通りの言葉が返ってきて、やっぱりかと机にうなだれた。


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