【完】銀髪ヤンキーとヘタレ少女


あっちゃんはお菓子を食べながら小さく笑った


「そんなに嫌? リンくん優しいし、いいと思うよ?」

「だって……片岡くんとわたしなんてでこぼこカップルもいいとこじゃん!」

「そう? わたしはお似合いだと思うけどなぁ」


お菓子を口に放り込んでパックジュースを飲むあっちゃんは、本気でお似合いだなんて思ってるのかな?


こんな会話を、朝から休憩時間の度にしている。



決して片岡くんは嫌じゃないんだ。


そりゃあ最初は怖い人だと思ったけど、優しいし、気遣ってくれるし、すごくいい人なのがわかる


だから、嫌じゃなくなった。


笑顔は可愛いし、背も高いし、手なんかすごく控えめに優しく握ってくれるし



それに、堂々としてるし


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