【完】銀髪ヤンキーとヘタレ少女


お菓子のごみを袋にまとめて、あっちゃんが声をあげた。


「ねぇ次英語だよね? その次数学だよね?」

「んー、そうだねぇ」


適当に返事するとあっちゃんはありがとうと言って携帯を開いた



その行動を気にとめることなくわたしはずっと窓の外を眺めていた


呪文にしか聴こえない英語の授業をすり抜けて、次の授業の準備をする。



あれ?


数学の教科書がない?! 持ってきたのに!


「どうしたの?」


あっちゃんの声に振り返って教科書がないことを説明すると、考える素振りをしてわたしの腕をつかんだ


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