【完】銀髪ヤンキーとヘタレ少女


「麻波~顔真っ赤だったねぇ? これで確信できた! 麻波はリンくんが好きだって」


あっちゃんは上機嫌だったけど、だんだんとおかしいことに気がついて、それを察したあっちゃんは逃げ始める。


「あ、あっちゃん!!」


大声であっちゃんを呼びながらわたしも追いかけた。


きっと、あっちゃんはわたしの反応を見るために教科書隠したんだ!!


だって、朝見たときは確かにあったから!



きっと片岡くんと同じクラスの城田大輔に今日は数学があるか聞いて、それで借りに行った。絶対そうだ。


「だってどうしても知りたかったんだもん! 麻波の気持ち! ごめんね?」

「もうっ……」


両手を合わせて謝るあっちゃんに走るスピードを落として呆れ顔を作った


ほら、だから、あついの苦手なんだよう。


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