【完】銀髪ヤンキーとヘタレ少女


時々振り返ってわたしに歩調を合わせてくれるけど、その度に目がばっちりあってすごいコワイ


な、なんなの、コワイ!

優しいけどコワイ!


同級生なのに、これでも同級生なのに。


うつむいたまま、あまりにも自分とは違いすぎる同級生にため息をつきたくなった。


「……アメ舐める?」


んっ? アメ??


突然、頭上から降ってきた言葉に思わず顔を上げると、銀髪ヤンキーくんはわたしに向かって大きな右手を出していた



手出して、と言われて素直に両手を出すと、真ん中にいちごみるくの文字がプリントされたアメの袋が置かれる


なぜ、アメ?

なぜ、いちごみるく?


「あ、ありがとう、ございます」

「いえいえ。」


とりあえず、それを受け取ってスカートのポケットに入れておく


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