【完】銀髪ヤンキーとヘタレ少女
わたしなんか遊びだったんだ、やっぱり
そりゃあそうだよね。
わかってたよ、わかってたけど……
わたしは遊びだから女の子と二人で遊んだりするんだよね
はじめから遊びだってわかってたくせに、わかってたくせになんでこんなにも辛いの……?
いてもたってもいられなくなり、心配そうな表情を浮かべたままの彼女に頭を下げ、走って校舎から出た
やっぱり、わたしなんかのこと好きじゃなかったんだね、優しい笑顔も、言葉遣いも、あれは全部嘘だったんだ……
次々と溢れる涙を止める術もわからないまま、わたしは走り続けた
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