【完】銀髪ヤンキーとヘタレ少女
中庭まで来て、古びたベンチの横で、向き合って見下ろしてくる片岡…さん。
と、とりあえず、目。
目がコワイ。
わたしまじでなにしたんだろう。
これまで、ずぅっと校内にいるヤンキーと話すことも接触することも避けてきたはず、なのに!
知らず知らずのうちに怒りに触れていたのかな?
例えば、存在がうざいとか……
いや、それわたしに言われてもって感じだし、それでも、存在がうざいなら謝るべきだよね…? うん
え、でも理不尽だよね、よく考えたら
いやいや、でもでも!!
目の前のヤンキーに逆らってパシリにさせられるかもしれない未来のことを考えると今から謝っとくべきかなやっぱり!
ひとり頷いて、決意をし、片岡鈴太を見上げると、バッチリ視線が絡まりあう。