【完】銀髪ヤンキーとヘタレ少女
憂鬱な気持ちを抱えながらちらほらと人のいる教室に入った
「おはよー」
「あ、おはー! 珍しく早いな」
同じクラスの男子に挨拶をすると、意地悪く笑われる
うるさいなー、と返して自分の席に座った
……昨日、一度だけ片岡くんから電話があった
わたしは無視しちゃったから、なんで電話してきたのかわからないけど
素直に、嬉しかった。
片岡くんからの電話が
でも、出られなかった。
どうしても、指が動かせなかった