【完】銀髪ヤンキーとヘタレ少女
ただうつむくわたしに、あっちゃんはバンッと机を強く叩いた
「その女の名前は?」
びっくりして顔をあげると、あっちゃんはとても泣きそうな顔で、でもとても怒った顔をしていた
いつもとは違うあっちゃんに気圧されながらも、名前は知らないと首を横に振った
「見た目に特徴とかなかった?」
「特徴……? つり目で綺麗な顔立ちだったことくらいしか……」
思い当たる人物がいたのか、あっちゃんはピクリと顔をひきつらせた
そしてそのままわたしになにも言わずに教室を出ていってしまった。