【完】銀髪ヤンキーとヘタレ少女


それを追いかけるわけでもなく、わたしはただジッと座っていた


なにかをするわけじゃないし、考えるわけでもない。



本当にただジッと座っていた。


なにかをしようと思わなかったのは、そんな元気がどこにもなかったから



さすがにわたしも昨日の今日で復活できるほどのハートの持ち主じゃないし……



しばらくして戻ってきたあっちゃんはスッキリした表情をしていた。同時に、なにかを企むような表情も。


聞いてもなにも教えてくれなかったけど……



『麻波はここで待ってればいい!』と、わけのわからないことを言われ、不思議に思ったまま放課後を迎えた


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