【完】銀髪ヤンキーとヘタレ少女
「あ、のっ!」
「ん?」
わたしが声を発すれば案外普通に話を聞いてくれる
あ、よかった! 恐怖を抱かずに謝罪できそう!
「あの、ごめんなさい!」
「は?」
一気に険しくなる顔に体を震わせる
こ、コワッ! やっぱヤンキーはコワイよ!
「それはなにに対しての“ごめん”なわけ?」
ひきつり笑いを浮かべる銀髪を控えめに見ながら、小さな声で答える
「い、いや、悪いことしたのかと……」
「え? したの?」
いや、してない。
とは言えず、首をかしげて「いやあ、あはは〜」なんて苦笑を漏らす