【完】銀髪ヤンキーとヘタレ少女
とりあえず、と、城田大輔は歩き出した
どうしたらいいのか、なにがなんだか、わたしの頭は混乱して立ち止まったままでいると、静かに赤い少し癖のある髪が揺れる
「なにしてんの? 早く来いよ」
ついてこい、って意味だよね? どう考えても……。
城田大輔についていって、到着したのはファーストフード店
そこでチーズバーガーのセットを頼む姿を見て、口をポカンと開けた
「あんたは?」
くるっと私を振り返った城田大輔にハッとして、悩んだ末にポテトだけを注文する。