魔法銀行
「今日の依頼主はどんなのだろうねぇ。」
「あんたにはもう全部分かってるんでしょ。」
私は無駄に広い部屋にぽつんと置かれた"受付"という札付きの机のうえででかい体をくつろがせている"猫"を見た。
こいつの名前はチェシャ猫。ある童話に出てくるあのよく分からない猫。
「チェシャ猫、もうすぐ来るから消えて。」
「はいはーい。じゃ、頑張ってね。アナちゃん。」
…………最悪。
チェシャ猫が『頑張ってね』と言うときは仕事が増えるということだ。
「3日連続残業決定………。」
姿を消したチェシャ猫の気配は消えてない。
多分この部屋のどこかで面白がるんだろう。
コンコン……
「どうぞ。」
「あんたにはもう全部分かってるんでしょ。」
私は無駄に広い部屋にぽつんと置かれた"受付"という札付きの机のうえででかい体をくつろがせている"猫"を見た。
こいつの名前はチェシャ猫。ある童話に出てくるあのよく分からない猫。
「チェシャ猫、もうすぐ来るから消えて。」
「はいはーい。じゃ、頑張ってね。アナちゃん。」
…………最悪。
チェシャ猫が『頑張ってね』と言うときは仕事が増えるということだ。
「3日連続残業決定………。」
姿を消したチェシャ猫の気配は消えてない。
多分この部屋のどこかで面白がるんだろう。
コンコン……
「どうぞ。」