魔法銀行
目的のものが手に入ったミーナは奥の部屋へと消えて行った。


「さて……。アナ、君は何を見た?」


私達はお互いの"特技"を把握している。

どちらの世界の住人にもなれない"特技"………。
実体を作り上げたり、自由に姿を消すことができたり。

私の場合は触れた人の断片的な過去を見ることができるということ。


「"者"が"心"を失ったのは大体八年前です。
彼女の場合、どこかへ忘れて来たような感覚でした。」


多くの場合、耐えられない程の悲しみや辛さを体験した時に"心"を失う。

だが、今回の"者"は違った。

いつのまにかなくなっていた、そんな感じ。
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