光る月、陰る日
「一人で歩いてるってことはよっぽど喧嘩に自信があるのか?」
ハイキターーーーッ!!!俺終了のお知らせ。
「俺に声掛けるってことは、アンタも自信あんだな?」
っておいいぃぃぃいいい!!?何言っちゃってんの、俺!? ひねくれた性格のせいでプライドが無駄に高い俺を恨みましょう。
「フーン、」
「――ッ! っぶねーなァ、おい!」
なんだよコイツ、いきなり殴りかかってきたぞ。間一髪避けた俺凄ェ。小学生の時サッカーのキーパーをやらされてひたすらボールから逃げてたあの時を思い出すぜ。きっとあの時から身に付いた瞬発力が今の俺を―――…「、ムカツク」
「……!!だからいきなり…!うおッ」