square moon
『お話ししたいことがあります。お時間ある日お知らせください。』
と彼女にメールをした。
『夕方なら基本的に大丈夫ですよ。ユウさんの都合のいいときに声をかけてください』
と返事がきた。
僕の都合のいい日を話し、約束をした。
四十九日以降父が乗っていた車を乗り始めた。
その車で彼女を迎えに行った。
待ち合わせの場所に彼女は待っていた。
父の車を見ると一瞬目を見開いた。
が、運転席の僕を見て一瞬悲しそうな目をしたがゆっくり笑顔を見せた。
彼女の前に車を止めると助手席を開けて乗ってきた。
『お父さんの車、乗ってるのね』
父の車を知っている、ということは最近も会っていたのだろう。
『四十九日終わってから乗り始めました。』
『そういやユウさん、この車で擦ったことあったよね』
と彼女はクスクス笑った。
『え!なんでしってんの?』
驚いて思わずタメ口になった。
『お父さんから聞きました。
ドア全部取り替えたって。』
そんなことまで話してたのか…
車を走らせた。
『あの…聞きたいことが。』
『はい?』
『吉沼さん、本当に父の教え子なんですか?』
『え?』
彼女は驚いた顔をした。
『この前親父の卒業アルバムを見ました。
吉沼さん、載ってなかったんです。』
『あぁ…』
そういうと彼女は黙っていた。
『父の教え子というのは、嘘なんですか?』
その問い詰めに彼女は黙っていた。
『父とはどういう関係だったんです?』
彼女が口を開く。
『ごめんなさい。友達、です。』
『なんで嘘を?』
『お葬式のときにまさか関係を聞かれると思わなくて咄嗟に。
あの人硬派だし女の友達がいるっていうと変な憶測を呼ぶかなと思ったりしたので。
気を遣ったおかげで変な誤解をさせてしまって…すいません。』
彼女は答えた。
やはり教え子ではなかった。
と彼女にメールをした。
『夕方なら基本的に大丈夫ですよ。ユウさんの都合のいいときに声をかけてください』
と返事がきた。
僕の都合のいい日を話し、約束をした。
四十九日以降父が乗っていた車を乗り始めた。
その車で彼女を迎えに行った。
待ち合わせの場所に彼女は待っていた。
父の車を見ると一瞬目を見開いた。
が、運転席の僕を見て一瞬悲しそうな目をしたがゆっくり笑顔を見せた。
彼女の前に車を止めると助手席を開けて乗ってきた。
『お父さんの車、乗ってるのね』
父の車を知っている、ということは最近も会っていたのだろう。
『四十九日終わってから乗り始めました。』
『そういやユウさん、この車で擦ったことあったよね』
と彼女はクスクス笑った。
『え!なんでしってんの?』
驚いて思わずタメ口になった。
『お父さんから聞きました。
ドア全部取り替えたって。』
そんなことまで話してたのか…
車を走らせた。
『あの…聞きたいことが。』
『はい?』
『吉沼さん、本当に父の教え子なんですか?』
『え?』
彼女は驚いた顔をした。
『この前親父の卒業アルバムを見ました。
吉沼さん、載ってなかったんです。』
『あぁ…』
そういうと彼女は黙っていた。
『父の教え子というのは、嘘なんですか?』
その問い詰めに彼女は黙っていた。
『父とはどういう関係だったんです?』
彼女が口を開く。
『ごめんなさい。友達、です。』
『なんで嘘を?』
『お葬式のときにまさか関係を聞かれると思わなくて咄嗟に。
あの人硬派だし女の友達がいるっていうと変な憶測を呼ぶかなと思ったりしたので。
気を遣ったおかげで変な誤解をさせてしまって…すいません。』
彼女は答えた。
やはり教え子ではなかった。