Love.〇〇(アイツ)
「愛奈!
莉一誘えたよー」
私がそう言うと愛奈の顔がパァッと明るくなった。
「いつもありがとう、未月!」
普段は抱きつくなんて行動しないくせに、こういうときだけするからほんと憎めない。
「未月も晴ちゃんと頑張れっ!」
そばにいる晴ちゃんに聞こえそうで聞こえないボリュームでコソっと耳打ちされた私はしばらく固まってしまった。
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最後の授業が終わったことを告げるチャイムが校内に鳴り響く。
そしてしばらくしてからクラスにお迎えがきた。
「未月、お疲れ様ぁー」
爽やかな登場に愛奈はすでに頬を染めていた。
「莉一くん!」
「あ、愛奈。お疲れ様ー!
愛奈もマカロン行くんでしょ?」
「もちろんっ!」
ここからは"愛奈乙女モード"です。