君だけに、そっとI love you.
――4月――
――入学式――
1年1組
教室、担任の先生の登場に拍手と歓声が沸き起こる。
初めて顔を合わせる友達にドキドキする。
登校初日、クラスの皆のテンションが凄く高い。
私の隣の席は坂口 周翼くん。
皆が盛り上がる中、いたって私と坂口くんは冷静だった。
だから、余計に周囲からの視線が自然と二人に集まってしまう。
アイツラ、テンションが低くねーーか!?
アイツラって、……私と坂口くんのこと。
白い目なんて別に全然気にならない。
坂口くんはしらないけれど。
今さら、自分が築き上げてきた性格を変えてまで、皆の中に溶け込む必要はないと考えたからだ。