願い屋
終わりの始まり
ー抱きしめて
「龍人〜!」
パタパタと勢いよく走りながら私は大好きな人の名前を呼んだ。
彼氏。この世で一番大切でいとおしい人。
この先、絶対に離れないと誓った人。
わたし達はほかのカップルとは違うって胸を張って私は言える。
「由美!」
笑顔で私の名前を呼ぶ彼と今日はデートだ。
遊園地、ファミレス、図書館。
彼と過ごせるならどこでも幸せで、彼の隣にいられること程幸せなことはない。