キャラメル
って何を考えてるの私……。
そんな想像して歩いてたら
早くも待ち合わせ場所に到着。

「むとまだかなー?」

「あ、れ、?優?」
ん?この声聞き覚えある…。

「幸人くん!!」

「へぇーこんな所で会うなんて偶然だね!」

「本当偶然!こんな人混みの中!」

「それにしてもすっごく可愛くて話しかけ
ずらかった!」
……恥ずかしい。
男の子にそんな事言われたの
初めてだから。

「えへへそんな事無いよ!でもありがと!」

「誰を待ってるの?あっもしかしてむと?」

「そーだよ!」

「やっぱりそっか……。向こうにいたから
もうすぐ来ると思うよ?じゃまたね!」
手を振る幸人くんは、どこか悲しそうに見えた。

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