キャラメル
「ほら行くぞ!」

「………うん…………。」

むとは、照れながらも私に嬉しい言葉を
言ってくれた。
そんなむとのことをこれまで以上に
愛おしく思った。

しばらく歩いていると、花火が始まる
前なのか、人ごみが増えていく。
むとの後ろを歩いているはずがいつの間にか
見失ってた。

「むとー?むとー!」

呼んでも返事がない。
1人になった私は、すごく怖くてむとに
電話をしようとカバンを探る。
…………携帯を家に忘れてきた!

とりあえず、ベンチへ腰掛ける。
ここで待ってればきっと探しに来てくれる
そう思いベンチで座って待つ事にした。



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