キャラメル
「優ー!!!!」

「…。」
むとの声…。

「むとー!!!」

バシッ、ボコ


いやな音…でもむとが私のために
闘ってくれてる。

「優…優…。大丈夫?」

「…うっむとー!!!怖かったよ!」

むとも泣いてる…?

「ごめんごめんな!」
ギュッ

すごく嬉しい。
でも今は、震えるほど怖くて仕方ない。

「本当に俺まぢあん時アイツを殺そうと
思った。」

「むと…ありがと!」

「もう俺から離れるな!わかったか?」

「…うん。!」

そっと繋がれた手に、思わずびっくりする
私だけど、むとの手は、暖かかった。

その暖かさだけで私の心まで暖かく
なっていく。
そんな魔法みたいな手。
この先何があっても繋いでいきたい!
そう思った。

「優?大丈夫?もう家帰る?」

「大丈夫だよ!怖かったけど、むとが助けてくれた。
だから、大丈夫だよ!」

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