キャラメル
嫉妬。
私は、いつものように
教室でむとと話していた。
「ねぇーむと!いつお勉強教えてくれるの?」
「あーじゃぁ今日暇だし
お前ん家行っていい?お前の母ちゃんの
手料理久しぶりに食べたくて。」
「むとそれが目的なんでしょ?」
「あっバレた?」
「バレバレだよ!」
てか今日ウチ来るんだ。
何年ぶりかな?
3年ぶりくらいかな?
そっかーもうそんな経つんだ!!!
てか視線痛い。
私が斜め前の席の子を見ると
私を睨みつけている。
まぁ見当はついている。
多分いや絶対むとのこと。
どーしよ…後で絶対に痛い目に合うな!
「むと!今日一緒に帰れない。」
「は?なんで?」
「いや約束あるから!」
なんて嘘、あの斜め前の女の子
壱菜(イチナ)ちゃんの
事を考えて!
「だから帰ったらうち来て!!」
「あーっわかったー!!!」
はぁーなんでそんなにむとってモテるの?
なんか辛いよ!
話が終わった事を察したのか、
壱菜ちゃんは、むとの所に駆け寄ると
ムカつくってほどの
ぶりっ子を出して話しかけていた。