俺の大嫌いなあの子
名前……
たしか舞ちゃん……だっけな?
中学の時、人に全く興味がなかった俺にはこいつの名前をはっきりとは思い出せなかった
「和也くんだよね?
どうしたの、その格好(笑)」
舞ってやつは俺を指さして笑う
「いろいろあんだよ」
「あ、そっか汗ごめんね!」
俺はふつーに返したつもり
でもどこかぶっきらぼうに聞こえてしまったのか舞ってやつが謝ってくる
いつでもそうだ
『怒ってる?』なんて聞かれるのは日常茶飯事
きっと美羽だけだ
ぶっきらぼうだなんて思わないでいてくれたのは・・・