俺の大嫌いなあの子




ため息をついて木の下にしゃがみこみ、



「和也くんのばか… 」


といって近くにあった石を遠くに投げた





すると




「なに、おまえ。うるさい」







頭の上から降ってきた声



木の上を見上げる







そこには
この高校の制服を着崩して髪を金髪に染めてるいかにもチャラい感じの男の子が寝ていた




「なんですか」



思わず不機嫌になってしまう私の声





「こっちのセリフだし。

てかここで騒ぐなよ、俺寝てんだけど」




更に不機嫌な声を出してくる男


私が返事をせず黙っていると男の子はふわっと地上に降りてくる


そして私の目線とおなじ高さにしゃがむとすこし笑ってこう言った








「彼氏に浮気されてんじゃん(笑)








< 294 / 451 >

この作品をシェア

pagetop