俺の大嫌いなあの子






「どうしたんだよ、美羽ちゃん」





すごく不思議な顔をした和也くんがこっちを見てる





こんなにも私の小さな変化に気づくほど私を見てくれてる


でもそれは私だけだったのかな…?






和也くんにとって私は親友として大事な人





もしかしたら


別の意味の本当に大事な人がいるんじゃ









「ごめん、和也くん」





私はポッケから手を抜くと一人で家へ帰った




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