【短】《純デビ×ヴァンパイアコラボ小説》 悪魔と天使と人間と吸血鬼
口ではそう言いつつも、目線が微妙にオレの左横に流れている葵。


「ウソつくなよ。顔に出てるぞお前」


「っ!?イヒャヒャヒャヒャ!!」


グニ~~~ンと葵の両頬を伸ばすと、ピザのチーズみたいに伸びる伸びる……面白ぇ。


「トヨフハ、お前の気に障る様な事したか?だったらオレ――――…」


「ち、違う!違うの月模!!」


リビングの方に視線を向けて言うと、頭をブンブンと横に振られた。


オレは葵が言う“違う”の意味が何なのかは、きちんと分かっている。


しかしあえて何も言わずに、ジッと葵が話し出すのを待った。
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