【短】《純デビ×ヴァンパイアコラボ小説》 悪魔と天使と人間と吸血鬼
あの勝負は私が自分で言い出した事なんだし、ここはきちんと責任をとらなきゃイカン。


悪魔なんだから無視しちゃえばいいのにって意見もあるだろうけど、一人前になったばかりの私が悪魔の評価を下げる様なマネはしちゃダメ。


「えっと………じゃあ、言うよ?」


きちんと謝らなければと覚悟を決めて、スーーーッと息を吸い込んだ。


その時、雫が右手を掲げて“ストップ”のジェスチャーをする。


「えっ?な、何?雫」


謝罪するのを一旦止めて問いかけると、雫は腰かけていたブランコの周りのコンクリート製の囲いから立ち上がった。
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